中国を発祥の地とし、我国に広く普及している麻雀は、現在では我国独自の発展を遂げ、中国で行われている麻雀とはかなりルールが異なる非常に緻密なゲームとなっています。
また、2018年、プロ麻雀リーグ「Mリーグ」が開幕し、特に若い世代に麻雀の「ゲームとしての面白さ」が広く認知され、大変な人気を博しています。この「Mリーグ」とともに立ち上がったのが、「麻雀企業対抗戦リーグ」です。
麻雀は一般的には4人が個々の勝ち負けを競うゼロサムゲームですが、複数名が企業単位で一組となって行う「企業対抗麻雀」が、麻雀競技の一つの形として成立しつつあります。
麻雀というゲームは、非常に緻密なゲーム性が有り、常に「統計的な判断力」、「方向性の意思決定力」、「相手の捨て牌や表情の分析力」、「放銃を回避するための忍耐力」そして「勝負的な決断力」というものを要します。
これらは、実は企業人として非常に重要な資質でもあり、麻雀というゲームの場は、企業人としての資質の「育成の場」ともなりえるものです。
現在「麻雀企業対抗戦リーグ」に参加している企業の多くが、社内の正式なレクリエーション部として社員の福利厚生の一環とした部活動で参加していることからも、人的交流にいかに麻雀が有効であるかが推察できます。
「企業対抗麻雀」という場、機会の普及振興は、企業人育成の場にも繋がるものであり、且つまた幅広い企業人同士の交流の場ともなりますので、この普及振興を適切な組織の設立をもって行う意義は大きいものと思料するところです。
麻雀という「ゲーム」はこの世にある「遊び」の中で 傑出して面白く奥深い競技といえる。
子供の頃から殆どのゲームをやった経験からも 麻雀以外のものは殆どやらなくなってしまった。これはビジネスマン人生を選んだせいかもしれません。
囲碁、将棋、カード(ポーカー、ブリッヂ)、花札(ハチハチ、コイコイ、オイチョカブ)、
株札、サイコロ、ルーレット、競馬、競輪・・・
何れにせよ ゲーム10種競技というのがあれば 私はかなりのポイントをあげられるはずである。
麻雀歴70年。今でも週一回は卓を囲む機会がある。沢山の遊び仲間に恵まれ 一生続けていきたいと思う。
Mリーグを成功させた藤田さんとの出逢いは傑作である。私の家内が日経アソシエを読んでいたところ 藤田さんが社内の麻雀大会で負けたことがないという記事を見つけ やってみたらと声を掛けた。私は月曜日朝一番で電話を掛けて お互いに最も強い人を一人連れてきてやろうよと誘ったら早速OKをいただき 初対面が青山ウラクでの対戦となった。
企業対抗リーグもサイバーエージェントとの対抗戦が発展したものと考えている。
どんな形にせよ 企業の看板を背負ってやると今までとは全く違う緊張感が漂い 面白いと思う。誰もが緊張し 若い人は手が震えている。こんな経験 普段のビジネスでは感じられない。
麻雀で最も他のゲームと異なるのは 4人のハーモニーとツキの変遷、勝利の確率が絶えず1/4であること。ツキの存在は個人にあったり場所にあったり 実力の相違と持点によって 4人の振る舞いは時と場合によって全く異なるものである。
人間の英知を集めても結論は出ないばかりか 即断を絶えず迫られ「スミマセン」等と言って判断が遅れ その精神と疲労によって 後のゲームの敗因を創り出していく。
このような人間の能力では 判断不能な決断の連続を経験することはビジネスの世界で役立つことは勿論 人間の感性や貴重な人間関係そしてその能力の判断に役に立つ。
企業対抗戦が若手ビジネスマン ひいては経営者の経営判断力の養成に極めて有意義なことはいうまでもない。
また認知症の防止や老後を楽しく過ごす為にも 麻雀の普及は他に類をみない手段であると我田引水を決め込みたい。
今後の発展に皆さまのご協力をお願いいたしまして 発足の表明としたいと存じます。
どうぞよろしくお願い申しあげます。