2019年から企業対抗リーグに参加しています。
麻雀と朝日新聞社の縁は長く、1909(明治42)年、夏目漱石が東京朝日新聞に連載していた「満韓ところどころ」という紀行文のなかで、中国で目撃したゲームを描写したものが、日本で初めて麻雀を紹介した文章とされています。
以降、麻雀の流行や大会の開催などを紙面で何度も報じるとともに、1927(昭和2)年には「麻雀競技法とその作戦」という戦術本を発刊し、普及に努めました。
1930(昭和5)には「アサヒグラフ」という写真雑誌が麻雀人気を特集し、自宅で卓を囲む子どもたちと母親の和やかな写真が表紙を飾っています。
2018年、プロ麻雀リーグ「Mリーグ」が誕生した際は、麻雀を高度な頭脳スポーツとしてとらえ、世代間交流の促進などを進めて社会に貢献する理念に共鳴し、スポンサーの1社として参画。以来、対局の結果を報道したり、Mリーガーを招いた小学生大会やトークイベントを開いたりしています。
企業対抗リーグには、「Mリーグ」にかかわる社員など、編集系・ビジネス系の幅広い部署から毎回5、6人の社員が参戦しています。初めてのシーズンは決勝に進み3位と手応えを感じましたが、以降は一進一退の成績が続いています。
元々、社員を束縛しない自由な社風なため、チームとしてのまとまった雀風はなく、「トップかラスか」で大きく打つ選手もいれば、比較的堅実な打ち手もいます。
不規則な勤務時間の社員もいて定期的な練習会などはありませんが、各自が、社内外の仲間と卓を囲んだり、ネット麻雀を打ち込んだりして腕を磨いています。
全員の息が合いすぎるのか、調子が良いときは大勝する一方、全員が沈んでしまう日もあるので、安定感を増して常に上位に食い込むことが目標です。
Mリーグの効果もあり、社内の麻雀ファンは増えているので、今後はメンバーも増やしたいと考えています。現在は中堅以上の男性で編成しているので、女性や若手の加入もテーマです。
メンバーの1人、編集局文化部の髙津祐典デスク(ツイッター @yusuketakats)は囲碁・将棋を担当しており、2020年にYoutubeの「朝日新聞 囲碁将棋TV」という専門チャンネルを立ち上げました。
短期間で6万人を超える方に登録頂き、100万回以上視聴される動画も多くあり、社内随一の動画企画に成長しています。卓上で知力を競う姿が、多くの人の心を引きつける魅力的なコンテンツであることを改めて感じています。
麻雀の分野でも、競技の魅力を多くの方にお伝えしたいと考えており、そのためにも私たち自身が戦術を極めて、企業対抗リーグで優勝を目指します。